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ありとうございました。

 

 

質疑応答

 

セッション議長:ガッサン・タヤラ議員(シリア)
川野先生、どうもありがとうございました。時間があまりありませんが、質疑応答の時間を数分とります。パキスタンの先生の方からコメントがあれば、ぜひお聞きしたいと思いますがいかがでしょうか。
ザイッド・ザファール・アリ・シャー議員(パキスタン)
川野先生、パキスタンを例に食料安全保障について、非常に啓発されるお話をいただきまして、本当にありがとうございました。分析は正確で、我が国の現状を良く把握していただきました。今後有効に利用させていただきたいと思います。スーダングラス等の利用を私の地域でも奨めていきたいと思います。
ここで私のほうから、長々とコメントするつもりはございませんが、農業に関する知的所有権の問題が今後どうなるのか先生のお考えをお教えいいだきたいと思います。
知的所有権が、農家それから食料生産に今後、影響を与えることになるのでしょうか。特に、貧しい国々の農業に知的所有権はどう係わってくるのかということでございます。

 

川野重任
それは、すでに緑の革命の成功で、その問題は解決されていると思っております。つまり、種子選別についての科学的な知識の普及によってその問題は解決されます。私はそういう知識の交流が、商品、資本の流通、あるいは国際貿易において、かなり解決されると思いますが、雨が降る、降らないという問題や乾燥している、していないという問題、これは国際貿易では解決できないというところから特にその各国の持つ格差を直すために、国際的な協力と援助が必要ではないかというように申し上げたわけです。
ご質問の知的所有権ですね、知識移転の「促進」は先進国、途上国間においてすでにさまざまな分野で実行されておりますが、もっとこれを進めるということが必要だと思っております。

 

セッション議長:ガッサン・タヤラ議員(シリア)

 

 

 

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